大手海運株に注目する理由!

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +197.26 @31,019.68, NASDAQ +86.62 @11,535.02, S&P500 26.56 @3,899.89)。ドル円為替レートは143円台前半の先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,293に対して、下落銘柄数は477となった。騰落レシオは93.93%。東証プライムの売買代金は2兆5566億円。

TOPIX +9 @1,947
日経平均 +121円 @27,688円

先週末には日経平均は大きく下げていたこともあり、米国株式相場の上昇を受けて本日の日本株全般は自律反発狙いの買いが優勢となった。日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。しかし、日本時間の9月22日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えており、米金融政策の先行きを見極めたいとのムードが支配的となったため、次第に売りが優勢となり上ひげを引いた陰線で終えた。

上げる銘柄が多い中でひときわ目立って下げたのが大手海運株である。大手海運3社はコロナ特需でコンテナ運賃が異常な水準まで上げていたことで巨額の利益を得ていたが、ここに来てコンテナ運賃指数が明らかにピークアウトして下げ始めている。新造船のコンテナ専用船が次々と完成して就航し始めており、半年後や1年後を考えると、ほぼ確実にコンテナ運賃はもっと下がるだろう。ということは、日々の神経質な動きを無視すれば、半年から1年先を見通した時、株価がどのような軌跡を描くか、そのベクトルの方向は上か下かと考えると答えは自明だと思うが、どうだろうか。

日経平均の日足チャートを見ると、反発はしたが上ひげ付きの陰線で終えた。今日のところは上値では売りが急増して押し戻す力が強いことを示している。中期的に考えると、日々上げ下げはあるが、米金融引き締め政策が峠を越えたとマーケットが或る程度確信を持てるまでは良くて横這いで、経験則で最もありそうなシナリオは戻りを繰り返しながら戻り高値が徐々に切り下がっていく動きだろう。それはいつ頃かというとFRB高官たちがインフレを抑え込んだと確信するまでで、おそらく、来年秋か、おそければ冬になるのではないか。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、ゴム製品(1位)、食料品(2位)、鉄鋼(3位)、卸売り(4位)、繊維製品(5位)となった。

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