予想通り自律反発狙いの買いが優勢となったが力強さに欠ける

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅反発した(DJIA +30.12 @31,135.09, NASDAQ +86.10 @11,719.68, S&P500 +13.32 @3,946.01)。ドル円為替レートは143円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は上昇銘柄数の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が960に対して、下落銘柄数は773となった。騰落レシオは99.22%。東証プライムの売買代金は2兆3326億円。

TOPIX +3 @1,950
日経平均 +57円 @27,876円

米国株式相場が小幅反発し、日経平均は昨日800円近く急落していたので本日は自律反発狙いの買いが多く入った。日経平均の上げ幅は100円を超える場面もあったが、力強い反発となならなかった。政府が10月にも新型コロナウィルス感染防止のための水際対策を緩和すると伝えられたことで、空運、鉄道、消費財関連、インバウンドなど需要回復が期待できる銘柄が特に買われた。株式相場は日銀による円高誘導のための市場介入を警戒しており、これが輸出関連銘柄の頭を抑えた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日は260日移動平均線で辛うじて下げ止まり、本日は自律反発狙いの買いにより短陽線で小幅反発した。米国株が急落しない限り、今日を含めて少なくとも数日は自律反発狙いの買いが優勢となると見ているが、さてどうなるか。比較のためダウ工業株30種平均の日足チャートを読むと、8月下旬には中期上昇トレンドラインを割り込み、その後2点天井を形成したため、例えこれからしばらく反発したとしてもそれは戻りと見る。買いで仕掛ける場合、欲張らずに利益確定売りをする戦術が賢明だろう。

33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、不動産(2位)、陸運(3位)、鉱業(4位)、その他製品(5位)となった。

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