TOPIX -1 @1,929
日経平均 -31円 @27,620円
8月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数増加は市場予想並みだった一方、失業率は小幅上昇した。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)によるタカ派的金融引き締め政策は当面変わらないとマーケットは見ており、米国景気の後退が懸念される。さらに、欧州では、ロシアからの天然ガスの供給不安が再燃してガス価格上昇をはじめとする物価高で苦しんでおり、高インフレの進行とそれを抑え込もうとする金融引き締め政策が続くと予想される。その当然の結果として世界的な景気悪化が強く懸念されている。9月20~21日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)は3回連続で0.75%の利上げを行うのではないかとマーケットは身構えている。その結果、成長株が下がるのは理論的に不可避だが、景気後退となれば景気敏感株も大きく下がることになる。このようなことを背景に米国の主要3株価指数は揃って下落した。この流れを受けて、本日の日経平均は下げて始まったが、値ごろ感から買いが入り短陽線で終えた。
日経平均の日足チャートを見ると、「下放れ並び黒」に続いてさらに下げたが、半値押しの27,371円を手前にして下げ渋った。こまま持ち堪えて暫く横這いが続けば少なくとも短期的な反発が期待できるが、さてどう展開するか。
33業種中19業種が下げた。下落率トップ5は、陸運(1位)、空運(2位)、輸送用機器(3位)、水産・農林(4位)、食料品(5位)となった。