いなーい2 4年8月31日(水)0時13分

堅実さん

(前回より)


そして、彼女が来なくなったので、部屋の掃除も、いい加減になり、ごみも、次第に溜まってゆきました。


そう、それでは。それは、ある夏の日の夜のことでした。夜と言っても、丑三つ時の深夜です。蒸し暑い日でした。この蒸し暑さは、最近の夏は、毎年続き、クーラーをつけても、寝苦しい日々が、毎日でした。そこに戻りましょう。


その日も、蒸し暑く、寝苦しい日でした。ビールを飲んで、寝ましたが、かえって暑くて、寝苦しかった日です。その日は私の他は、借家人は誰も、いない日でした。皆、お盆で故郷へ帰っていったのです。


夕方には雷が鳴り、蒸し暑かったです。ふっと、夜中に目が覚めました。何故か、寝苦しかったのと、いやな予感がしたのです。雨音は止んでました。


かすかに、一番遠くのドアのきしむ音がしました。はてな、今日は誰もいない日なのに、どうしたのかな。こそドロか。あるいは、もう誰か帰ってきたのかな。


その時、聞き覚えのある声が、聞こえました。かすかな声ですが。


「いなーい。」


その声を聴いて、はっとしました。まぎれもない彼女の声です。空耳かと思っていると。


また、ドアの開く音。そして「いなーい。」


間違いありません。彼女です。


そして、また次のドア。「いなーい。」


次第に、近ずいてきます。


そして、隣の部屋です。「いなーい。」


わたしを、・・・。そして、どういう訳だ。身体が、動かない。全く動かない。


次は、私の部屋かと思っていると、鍵をかけたはずのドアの開く音がしました。


「ぎー ― ― 。」


 (続く)

 

7件のコメントがあります
1~7件 / 全7件
堅実さん
風車の弥吉  さんへ

「夜這いには 薄着の夏が やりやすい  季楽庵
なんか、そんな雰囲気が漂っているようなので。(≧▽≦) 」

それも、面白いですね。女性の夜這いなんて、大歓迎。

「夜這いかな、一度は来ないか、若い美女」

堅実さん
りす栗 さんへ

「おお。やはり何やら恐ろしげな展開。
お、おわりなんですか(**)?
「一緒に死のうと誓った仲やないの。」と、死後の世界へ誘われていったのでしょうか。なむなむ。

次は、いろいろな展開があります。例えば、朝、気が付いたら、彼女が、横で寝ていたとか。そして・・・  
堅実さん
マイルド  さんへ

「おはようございます、ううう~~ん??どう解釈していいやら、、ま、うんん~~ん、でいいか。。」

へへへへへーだ。この後、どう展開しようかと思ったのですが、この辺かなと、思って。例えば、彼女が、馬乗りになり、首を絞めるとか。


こんこん。

  夜這いには 薄着の夏が やりやすい  季楽庵

なんか、そんな雰囲気が漂っているようなので。(≧▽≦)
りす栗さん
おはようございます。

おお。やはり何やら恐ろしげな展開。

(終わり)

お、おわりなんですか(**)?

「一緒に死のうと誓った仲やないの。」と、死後の世界へ誘われていったのでしょうか。なむなむ。
おはようございます、ううう~~ん??

どう解釈していいやら、、ま、うんん~~ん、でいいか。。
堅実さん
堅実 です。

この話は、1か月程前から考えていたのですが、戦争と他のブログで忙しく、書けませんでした。

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