TOPIX -16 @1991
日経平均 -281円 @28,942円
米国株式相場が反落し、本株自身も日経平均は直前4営業日で1,400円超上げており、短期的な過熱感から利食い売りが出易いタイミングだった。上海総合指数、香港ハンセン指数も下げたため、日本株の多くも売られて日経平均は反落した。下げ幅は一時370円を超えた。8月下旬に開催されるジャクソンホール会議(国際経済シンポジウム)でどんな結果になるかも気になるようだ。
日経平均の日足チャートを見ると、反落したが本日のこれくらいの調整ならまったく自然な動きである。ローソク足の形は十字線となり、寄り付き後は売り買いが拮抗したことを示す。問題は上昇するための需給が悪くなり始めていることである。海外投資家は先週まで4週連続で先物を買い越しており、足元の株価は上げ基調であるが、空売り比率(1日当たりの売り取引全体に占める信用売りの比率)が39.5%と今年最低水準まで低下してきた。空売り比率が最低水準まで低下するということは、買戻し圧力がその分だけ弱まるので上昇圧力も弱まるということである。さらに、3月初旬の底値から後数週間で6カ月の日柄が経過するため、上昇サイクルが一旦終了する可能性が高いということである。因みに下げるサイクルも約6カ月が標準である。但し、強い悪材料があり急落する場合は2~3カ月で底打ちすることもある。
33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、精密機器(1位)、輸送用機器(2位)、不動産(3位)、サービス(4位)、パルプ・紙(5位)となった。