TOPIX +25 @2,007
日経平均 +354円 @29,223円
米小売り大手のウォルマートとホームセンターのホーム・デポが好決算を発表したことで米景気の後退懸念が和らぎ、消費関連株や景気敏感株が買われてダウ工業株30種平均株価が続伸した。この流れを受けて、本日の東京市場でも幅広い銘柄に買いが入った。外資系を中心として株価指数先物の売り建玉を買い戻す動きが加速したようである。日経平均は29,000円台を回復した。相場の背景を考えると、欧米や中国の景気は減速懸念が強いので株価にはマイナス要因であるが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが落ちるとの観測がこのマイナス要因を打ち消している。それに加えて、原油価格がじり安傾向にある。さらに、海外投資家は日本株の株価指数先物を年初から一貫して売り越して来たが、7月19日~22日の週には約4カ月ぶりに買い越しに転じた。
日経平均の日足チャートを見ると、上値抵抗線として意識されていた6月9日の戻り高値@28,389円を8月12日に上抜けしてから明確な上昇モードとなり、次の上値抵抗線として今年1月5日の戻り高値@29,388円が目前に迫ってきた。25日移動平均線乖離率は5.2%まで拡大しているが、勢いがある時は7%台くらいまで拡大する(2021年9月14日には7.6%)こともあるので、まだ上値余地はある。ただ、これだけ短期間で急上昇すると利食い売り圧力も増してくるのでここからの上値を追う速度は鈍るはずだが、さてどう動くか?
33業種中、空運を除く32業種が上昇した。上昇率トップ5は、海運(1位)、その他製品(2位)、輸送用機器(3位)、保険(4位)、その他金融(5位)となった。