好材料次第だが、まだ上値余地は残っている

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +424.38 @33,761.05, NASDAQ +267.27 @13,047.19、72.88 @4,280.15)。ドル円為替レートは133円台前半での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が841に対して、下落銘柄数は912となった。騰落レシオは124.10%。東証プライムの売買代金は2兆5601億円。

TOPIX +12 @1,985
日経平均 +325円 @28,872円

2022年4~6月期実質国内総生産(GDP)は前期比2.2%増となり、市場の事前予想の中央値(2.5%)を下回った。しかし、米国では過度なインフレ懸念の後退により米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースはスローダウンするとの観測が主流となってきた。その結果、米国の主要3株価指数は揃って上昇し、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体指数(SOX)も3%近く上昇した。このように米国株が大きく上昇したことを好感して、本日の東京市場でも、半導体や電子部品関連銘柄などの値がさ成長株を中心に買いが優勢となり、株価指数を押し上げた。第一三共とソフトバンクグループの2銘柄だけで日経平均を117円押し上げた。

日経平均の日足チャートを見ると、上値抵抗線として意識されていた6月10日の戻り高値@28,389円を先週金曜日に終値で上抜け、本日はさらに続伸した。今は1月5日の戻り高値@29,388円を目標に動いている。本日で25日移動平均線乖離率が4.7%まで高まっているので利食い売り圧力も増してくるはずだが、勢いがある時には25日移動平均線乖離率は7%台まで拡大するため、まだ上値余地は残っている。好材料があと何日連続で出てくるか次第だろう。

33業種中20業種が上昇した。上昇率トップ5は、医薬品(1位)、精密機器(2位)、ゴム製品(3位)、空運(4位)、化学(5位)となった。

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