TOPIX ±0 @1,931
日経平均 +190円 @27,932円
米国の景況感を示す指標が予想以上に良かったため米国株式相場は主要3指数が揃って上昇した。フィラデルフィア半導体指数(SOX)も上昇した。これを好感して、本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。外為市場では円安・ドル高となり、日本株全体を下支えした。日経平均は続伸したが、利益確定売りも多く上値は抑えられた。
日経平均の日足チャートを見ると、2日続伸したが7月22日から続く28,000円の壁を前に頭を抑えられている。本日で5回目の28,000円突破の挑戦だったが、未だに上抜けできていない。大きく反落することなく、後数回挑戦すれば28,000円の壁は突き抜けることができそうに見えるが、さて、どう動くか。
欧米各国が金融引き締めに舵を切った中、日本だけが大規模金融緩和を維持できないはずであり、早晩、日銀も金融引き締めに転じると予想した海外投機筋による日本国債売り崩しの試みは予想通り完全に失敗したようである。海外勢は6月18日までの2週間で6兆円の日本国債を売ったが、「無限」の円資金を持つ日銀はこれに買い向かい、円の長期金利は投機筋が期待したほど上がらず、世界景気の減速懸念から欧米長期金利は寧ろ低下して日本国債の価格も上昇した。海外勢による6月下旬以降の6週間の累積買い越し額は6兆円超となった。これで、売で仕掛けた日本国債をすべて買い戻した(ロス・カット)計算になる。
33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、非鉄金属(2位)、医薬品(3位)、サービス(4位)、ガラス・土石(5位)となった。