TOPIX -9 @1,940
日経平均 -14円 @27,802円
米国株式相場が続伸したことを好感して、本日の日本株全般は上げて始まったが、外為市場で急速に円高・ドル安が1ドル=132円台まで進行すると自動車関連株が売られ、日経平均は次第に失速した。ただ、下値は堅く急落するような兆候は見られなかった。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の上放れ陰線と本日の陰線で「上放れ並び黒」となった。これは上昇トレンド末期を暗示する線だが、まで少し上昇余地があると解釈される。反対に、「下放れ並び黒」が出現したら、これから下げが加速すると解釈されるので、上下対象ではないことに注意が必要な線である。
急速に円高・ドル安方向に動いている。つい最近までのドル買い・円売りの巻き戻しが急速に起っているようだ。少しまでは日銀が早晩利上げに追い込まれると見込んで外国勢が日本国債を大量に売ってきた。しかし、足元では日本国債が反発しており海外勢は多額の含み損を抱えたはずであり、ポジションの巻き戻しのため、日本国債を買い戻さなけらばならい。ということは短期間で円買い・ドル売りが起こるということである。さらに、日米金利差が縮小してきたので、円・ドル・キャリートレードの妙味が薄れてきたのでそのポジションの巻き戻しも起こっているはずである。こちらの経路でも円高・ドル安方向に動く。だだし、この円高・ドル安の動きはつい最近までドル買い・円売りにポジションが傾きすぎていたのでその調整のために起こっているに過ぎない。日本の貿易赤字が続けば、構造的にドル買い・円売り需要は高まったままで、投機とは違い実需のためドルの買い切りのみが次々と発生するので円安・ドル高基調となりやすい。
33業種中23業種が下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、非鉄金属(2位)、電気機器(3位)、輸送用機器(4位)、ゴム製品(5位)となった。