TOPIX ±0 @1,943
日経平均 -44円 @27,655円
世界の景況感の悪化を示す兆候が出ている。7月の米国の購買担当者景気指数(PMI)の速報値は総合指数が47.5となり、好況不況の分水嶺となる50を下回り、2020年5月以来の低水準となった。さらに、ユーロ圏の数字も49.5へ下がり、1年5カ月ぶりの低い水準となった。また、上海のロックダウン(都市封鎖)による悪影響やウクライナ危機による世界的なエネルギー価格や穀物価格などをはじめとして物価上昇も起こっているため、企業業績を圧迫している。このような世界景気の減速懸念を背景に、日経平均は続落して一時は160円安となったが、終値では小幅安で持ち堪えた。連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、売り買いどちらへのポジションを傾けることを避けたようである。
日経平均の日足チャートを見ると、続落はしたが小幅安で、今日までのところは明確な下げ渋りを見せている。やや下向きの260日移動平均線の下にまた沈みこんだ、これが260日移動平均線が下向きの場合、通常の株価の位置である。
33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、保険(3位)、非鉄金属(4位)、ゴム製品(5位)となった。