TOPIX +5 @1,956
日経平均 +112円 @27,915円
米国株式相場の続伸を受けて、本日の日本株も続伸した。日経平均は短期的な過熱感を警戒して、売り先行で始まったが、結局、米長期金利の低下を好感して半導体や電子部品株などの主力値がさ株の一部が買われたて指数を押し上げた。海運大手3社が2023年3月期の連結業績見通しを上方修正し、海運株が大幅高となった。原油価格はひと頃にくらべると落ち着いてきており、米FRBによる過度な金融引き締め懸念も和らいできたため、米長期金利が低下してきた。そのため、6月ころまでは将来の世界的な景気後退を見越して景気敏感株を中心売られていたが、足元では売り込まれてきた銘柄が買い戻されている。しかし、今までのところ、この足元の買いは売り過ぎていたポジションの買戻しであり、腰の入った中長期を見据えた買いは少ないと見ている。
日経平均の日足チャートを見ると、陽線3本がつたいながら力強く上昇する「赤三兵」となった。ただ、注意が必要である。底値から赤三兵で上がる時は上方向の伸びしろがまだあるが、高値圏で赤三兵が出ると、もう伸びしろが少なくなっており、その後直ぐにガス欠となり失速する場合がある。赤三兵の翌日に陰線は勿論、十字足、上ひげ付き短陽線などが出現した場合、ガス欠の兆候となる。その場合、「赤三兵先詰まり」や「赤三兵思案星」などが出現する。このまま上昇を続けるともうすぐ6月9日の戻り高値@28,389円の上値抵抗線に届く。この上値抵抗線は強そうである。よほど力強い買い材料の支援がないとそう簡単には突破できないと見ているが、さて、どう動くだろうか。
33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、サービス(2位)、不動産(3位)、電気機器(4位)、その他金融(5位)となった。