優利加さんのブログ

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下向きの260日移動平均線の重力を振り切れるか?

昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +47.79 @31,874.84, NASDAQ +184.50 @11,897.65, S&P500 +23.21 @3,959.90)。ドル円為替レートは138円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,312に対して、下落銘柄数は441となった。騰落レシオは132.36%。東証プライムの売買代金は2兆5079億円。

TOPIX +4 @1,951
日経平均 +123円 @27,803円

日経平均は直前5営業日で1,300円以上上げていたため、朝方は売り優勢となり、利益確定や戻り待ちの売りに押されて前日比マイナスで始まった。しかし、日銀は7月21日まで開いた金融政策決定会合で、これまでの大規模金融緩和政策を継続することを決定したことで、日経平均先物に買いが入り株価指数を押し上げた。さらに午後になると、ロシアとドイツを結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム」が定期点検を終えて、ガス供給を再開したと報道された。これによりガス供給を巡る不安が和らぎ、日本株相場を下支えした。

日経平均の日足チャートを見ると、陽線で続伸してやや下向きの260日移動平均線の上に少しだけ浮上してきた。しかし、260日移動平均線が放つ下向きの重力を振り切って上昇するにはある程度の時間を260日移動平均線の上で動き、移動平均線の傾きが上向きに転換しなければならない。その第一歩としてまず6月9日の戻り高値@28,389円を明確に上抜ける必要がある。日経平均は昨年9月14日の戻り高値を起点とした中期下降トレンドラインを6月6日に一度上放れしたが6月13日にはまた下降トレンドラインの下に沈み込んだ。今、2度目の挑戦をしている。問題は日本株だけの自力では継続した浮上は非常に難しく、米FRBの金融引き締め政策の舵取りとその結果である米国株式相場の動き次第で日本株全体の動きがほとんど決まるということである。

33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、海運(2位)、精密機器(3位)、パルプ・紙(4位)、金属製品(5位)となった。

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