米インフレ懸念が少しだけ和らいだため・・・

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +754.44 @31,827.05, NASDAQ +353.10 @11,713.15, S&P500 +105.84 @3,936.69)。ドル円為替レートは138円台前半での動きだった。本日の日本株全般は大きく上げた。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,727に対して、下落銘柄数は88となった。騰落レシオは119.94%。東証プライムの売買代金は2兆8749億円。

TOPIX +44 @1,946
日経平均 +719円 @27,680円

マーケットは7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で次の利上げ幅は1.0%になると警戒していた。しかし、インフレ懸念が少し和らいできたため、1.0%ではなく前回と同じ0.75%になりそうだという見方が主流になってきたため、米株式相場は大きく上昇した。これを好感して、本日の日本株全般も大きく上昇した。上海総合指数などアジア株も堅調に動いたため、日本株の上昇を支えた。

日経平均の日足チャートを見ると、27,000円辺りにあった上値抵抗線を一気に上抜けした。こうなると6月9日の戻り高値@28,390円が次に目標・上値抵抗線として意識されるが、この水準はそう簡単には突破できない見ているが、さてどう動くか?

海外勢が日本の長期金利上昇は必至だとみて日本国債を大量に売り続けている。それに買い向かっているのが日本銀行である。円資金に関しては理論上無限に創り出せる日銀は資金が枯渇することはない。他方、日本国債を現物で売るには自分の持ち分を売り切るか、どこから借りてきてそれを売るしかないため、自ずと限界がある。品薄となってきた日本国債の貸し賃が上昇しているため、ショートポジションを維持するコストが上昇している。先物で売ることも可能だが、いつかは買い戻して決済する必要があるため、長期間ショートポジションを維持することはできない。日銀がその気になれば国債相場を踏み上げるのはいとも簡単だろうが、まず敢えてやらないだろう。

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、電気機器(2位)、サービス(3位)、機械(4位)、ガラス・土石(5位)となった。

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