大切なことは技術により相場の波に乗り続けること

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -142.62 @30,630.17, NASDAQ +3.60 @11,251.19, S&P500 -11.40 @3,790.38)。ドル円為替レートは139円台に入るほど円安・ドル高が進行した。本日の日本株全般は下げる銘柄の方が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が689に対して、下落銘柄数は1,074となった。騰落レシオは98.72%。東証プライムの売買代金は2兆5444億円。

TOPIX -1 @1,893
日経平均 +145円 @26,788円

世界景気減速への懸念は依然として根強く、日本株全般は戻りが弱い。ファーストリテイリングが今期業績の上方修正を好感して8%も急上昇したおかげでこの1銘柄だけで日経平均を約210円押し上げた。ファーストリテイリングの上昇がなければ日経平均はマイナスだった。他方、外為相場では、1ドル=139円台まで迫るほど24年ぶりの水準まで円安・ドル高が進んでいるため、輸出関連銘柄が買われた。

日経平均の日足チャートを見ると、3日続伸して60日移動平均線の上に僅かに浮上した。6月28日及び7月11日の戻り高値@27,062円を明確に上抜けできないと力強い戻りらしい戻りは期待できない。仮にそれをクリアーしても、6月9日の戻り高値@28,389円という難関が待っている。260日移動平均線が下向きとなっている現状ではこの辺りが当面の戻りの限界と見ている。しかし、さらにその先を考えると、2023年の後半には米金融引き締め政策は峠を越え、ウクライナ危機もロシア・ウクライナ双方とも戦疲れで停戦をより真剣に模索しているはずなので、こちらも徐々に楽観的に変わっているのではないか。もし、この見通しが結果的にほぼ正しければ、株価の重しが取れるため世界的に力強い株価反発が起こるシナリオが描ける。もう一つの不安要因はゼロコロナに固執している中国経済である。実際にどう展開するかは神のみぞ知るであるが、我々個人トレーダーが確実にできることは、占い師のように「未来を正確に当てる」ことではなく、「波乗りの技術」を磨き、上げ局面でも下げ局面でも相場の波に乗り続けることである。

33業種中17業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、銀行(2位)、保険(3位)、その他金融(4位)、不動産(5位)となった。

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