tetsuさんのブログ

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決算発表遅延について

こんな記事が出てましたので、意味合いを理解するにはいいと思い転載します。

●年末を乗り切れるか

「幕内の雅山が、福岡場所で10勝5敗と久しぶりに健闘したのは、結婚発表を控えていたこともあるが、実家の茨城交通の倒産(11日)で気合が入ったからじゃないか」

 相撲ファンの間でこんな冗談半分の噂がささやかれているらしい。不動産や建設の倒産は今や珍しくないが、とうとう茨城県2位の交通会社まで不況の波をかぶってしまったのだから深刻だ。年末にかけて倒産企業が一気に増えると警戒の声がしきり。犠牲になるのはどういう企業か。

 上場会社の倒産は、14日の不動産販売ディックスクロキ(JQ)で今年29社となり、戦後最多の02年に並ぶひどさだ。

 倒産予備軍を見分ける方法として、よく使われるのが「額面割れ」だが、現在、最も関心を持たれているのは「決算の遅延」である。

「上場企業は四半期報告書を今月14日までに財務局あてに提出しなければなりませんでした。ところが、まだ出していない企業が例年以上に目立ちます。金融機関や取引先など関係者はこの遅延に重大な関心を持っているのです」

 こう指摘するのは、民間調査大手の東京商工リサーチ情報部統括部長の友田信男氏だ。たしかに「遅延」企業を調べると意外に目立つ(10月25日から11月20日)。旭テック(東証1部)、春日電機、モリモト(以上、東証2部)、クオンツ、セイクレスト、サハダイヤモンド、旭ホームズ、ネットインデックス、山崎建設、ビジョンメガネ(同JQ)、ニューディール、JDC信託(同東証マザーズ)、キムラタン(大証1部)、東邦グローバルアソシエイツ(大証2部)などゴロゴロしている。

 なぜ「遅延」がマズイのか。

「遅延企業の大半は、社内で決算数字を確定できないか、監査法人が報告書を認めないかのケースです。いずれにしても決算内容が悪すぎるために提出日に間に合わないと見るべきです」(友田信男氏=前出)

 ディックスクロキも遅延の旨を開示した。

 さらに、いわゆるゴーイング・コンサーン(GC、「継続企業の前提に関する疑義」)の注記が付いたところも要注意だ。フルキャストHD(東証1部)、石川島建材工業(東証2部)、塩見HD(大証2部)などの名前が並ぶ。「遅延」と「GC」企業はいずれも20社以上にのぼり、業種はさまざまだ。日経平均は7000円台に沈み、これまで企業の資金源となっていた投資ファンドももはや頼りにならず、資金繰りに窮する企業が増えるのは確実だ。年末、未曽有の倒産ラッシュがやってくる!?
(日刊ゲンダイ2008年11月25日掲載)
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