東京証券取引所が28日発表した11月第3週(11月17-21日)の投資部門別売買動向(東京・大阪・名古屋3市場、1・2部と新興企業向け市場合計)によると、外国人が6週連続で売り越した。売越額は5360億円で前の週(3600億円)に比べ大幅に増加し、3月第2週(9226億円)以来の高水準に膨らんだ。この週の日経平均株価は円高進行や米株式相場の下落を嫌気して551円下げた。20日には米ダウ工業株30種平均が400ドル以上下落し、5年8カ月ぶりの安値を付けた。リスク許容度が一段と低下した海外勢から日本株に換金売りがかさんだとみられる。もっとも、市場では「相場水準に関係なく売るようなパニック的な動きはヤマを越えた」(大和総研投資戦略部の土屋貴裕上席課長代理)との声も聞かれた。