小さな2点底を形成しながら10日移動平均線を上抜けするか

優利加さん
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米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は米議会証言で、インフレ抑制のために積極的な金融引き締めを行うとの姿勢を示した。金融引き締めのやり過ぎによる景気のオーバーキルを懸念し、昨日の米国株式相場は小幅安となった(DJIA -47.12 @30,483.12, NASDAQ -16.22 @11,053.08, S&P500 -4.90 @3,759.89)。ドル円為替レートは135円台半ばの前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数は1,100に対して、下落銘柄数は668となった。騰落レシオは97.11%。東証プライムの売買代金は2兆6528億円。

TOPIX -1 @1,852
日経平均 +22円 @26,171円

米国株式相場は小幅安となったが、日本株相場は主力値がさ株が買われ、株価指数を下支えした。小売り、鉄道、不動産など内需株関連も買われて日経平均の上げ幅は一時200円を超えたが、根強い世界経済の減速懸念により、機械、海運、自動車、非鉄など景気敏感株を中心に売られ、日経平均は一時マイナス100円超まで下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長陰線に対して本日は上下に長いひげを引いた短陽線となったものの、終値では昨日の長陰線の実体部分にほんの少しだけ入った「当て首線」となった。まだ下向きの10日移動平均線の下に沈んだままであり、予想PERが12倍台という数値から底値圏にあるのはほぼ確実だが、短期的に下げ止まったかどうかは判定できない。急激に下げた続けた場合、小さな2点底或いはW底を形成した後、或いは形成しながら10日移動平均線を上抜けし、そこから本格的に戻りを試すことが定石であるが、今回はどう展開するか?

33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、食料品(2位)、保険(3位)、小売り(4位)、陸運(5位)となった。

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