TOPIX -23 @1,878
日経平均 -358円 @26,630円
米株式市場では米FBRが6月14~15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の大幅利上げに踏み切ると身構えている。もし、実施されれば1994年以来の超大幅利上げとなる。米長期金利は3.4%台まで上昇して11年ぶりの高水準となった。さらに、政策金利の影響を受けやすい2年物国債の利回りが、中長期の景気動向を反映する10年物国債の利回りを上回る「逆イールド」となった。逆イールドは景気後退局面で典型的に観測される現象である。欧州中央銀行(EBC)も金融引き締めに舵を切り、ECBによる買い支えがなくなるとの見通しからイタリアの10年国債の利回りは4%台に上昇し、スペインの10年国債の利回りも3%前後まで上昇して来た。これらのことを背景に、主要3株価指数は揃って年初来安値を更新し、米株式相場は高値から2割以上下落した。高値から2割以上の下落は弱気相場入りのサインとされる。これを受けて、日本株も大きく続落した。日経平均はこの3営業日で1,600円超も急落した。インフレがピークアウトしたことを確認できるまで米欧の金利には上昇圧力がかかり続けそうである。
日経平均の日足チャートを見ると、3日連続で窓を空けながら急落し「三空叩込み」を形成した。しかも、本日は長い下ひげを引いた短陽線で終えた。これだけ短期間で急落すると、定石では少なくとも一旦は下げ止まり、自律反発を狙う動きになるが、さて、明日以降どう動くか。
33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、精密機器(2位)、不動産(3位)、医薬品(4位)、情報・通信(5位)となった。