こんなにひどい(ワースト)BIG3

NBonline Mail 2008.11.20 [Thu] NO.633に
『債務超過に繰延税金資産取り崩し決算書に見るビッグ3の「未来」』と題した記事が載っている。

http://business.nikkeibp.co.jp//article/pba/20081121/178049/

見出しを並べると、
・繰延税金資産の取り崩しで巨額損失
・会計と税務のズレを示す
・赤字会社の繰延税金資産は要注意
・「使う余地のない資産」かどうかの判定法
・財務諸表に重いリース事業不振
・サブプラム前から営業損失、債務超過
 GMの決算書を見れば分かるように、同社は2004年12月期から営業損失が続き、2006年12月期以降は債務超過状態にある。同社の抱える問題は、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発した金融恐慌以前から根深く存在している。

 その元凶は、自動車事業の不振に加え、年金や定年退職者向けの医療費に過去、平均70億ドルの費用負担を強いられてきた「レガシーコスト」問題にある。昨年の労使合意によって、2010年頃からは支出を削減できる見込みとなったところで金融恐慌に突入したのは同社にとってはタイミングが悪かったのは確かだろう。

 ビッグ3の1社か2社が破綻すれば、初年度の国内失業者数は250万人近くに達するという調査結果がある。下請け自動車部品メーカーが連鎖倒産し、他の自動車メーカーも生産活動が停滞するためだ。

 そのために「影響が大きすぎてつぶせない」という観点から、ビッグ3救済を是とする世論が大半を占めているようだが、テレビで声高に労働者の権利を叫ぶ関係者、米議会公聴会にプライベートジェットで出かけるCEO(最高経営責任者)陣に違和感を持つのは、筆者だけだろうか。公的資金を投入しても、それは一時しのぎにしかならない、という体質を、彼ら自身の過去からの財務内容が示しているのではなかろうか。

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big3は今回の金融危機がなくても倒産の危機に瀕していたことが分かる。経営の悪さ以外の何ものでもない。

 GMは今回の決算の結果、自動車業界支援策が承認されなければ、年末まで営業キャッシュフロー不足に陥る可能性が出てきた。

こんな会社でも米国は何らかの形で着地させるだろう。それでまたフィーバーが起きれば呆れた国と言わざるを得ない。
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