TOPIX +7 @1,933
日経平均 +348円 @27,762円
米民間雇用サービス会社ADPが発表した5月の全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回った。これにより米国の金融引き締めが加速するとの懸念が和らいだため、米国株式相場は大幅反発した。これを受けて、本日の日本株は成長株を中心に上げた。ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループの3銘柄だけで日経平均を約200円押し上げた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国で作る「OPECプラス」が原油増産で合意したが、規模が十分大きくはなく原油価格の上昇は続いているため、世界的なインフレや景気減速に対する警戒感がまだ根強く残っている。そのため物色対象は幅広い銘柄には拡大しなかった。
日経平均の日足チャートを見ると、4月21日の戻り高値@27,580円を上抜けた。こうなると次の目標であり上値抵抗線として意識されるのは3月25日の戻り高値@28,338円となる。
33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、精密機器(2位)、非鉄金属(3位)、石油・石炭(4位)、サービス(5位)となった。