戻り待ちや利益確定目的の売りが優勢

優利加さん
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昨日の米国株式相場はメモリアルデーのため祝日で休場だった。ドル円為替レートは127円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が589に対して、下落銘柄数は1,184となった。騰落レシオは95.85%。東証プライムの売買代金は5兆5088億円と大きく膨らんだが、これはMSCIによる銘柄入れ替えのために通常は無い売買があったためである。

TOPIX -10 @1,913
日経平均 -90円 @27,280円

欧州連合(EU)がロシア産原油を禁輸することで合意したため、ニューヨーク原油先物相場(WT)が1バレル=119ドル台まで上昇している。原油高は物価高を意味するので米長期金利が上昇した。これを受けて東京市場では石油関連銘柄が上げ、INPEXは年初来高値を更新した。ただ、石油価格の上昇は一般家計や企業収益を圧迫するので、その悪影響を危惧して相場全体にとってはマイナス材料となった。他方、中国の5月の購買担当者景気指数(PMI)は前月比上昇して、市場予想を上回った。6月1日にも上海市のロックダウンが解除される見通しであることと併せて日本株の買い材料となった。それでも、日経平均は直前の2営業日で750円超上昇していたこともあり、本日は戻り待ちや利益確定目的の売りが優勢となった。

日経平均の日足チャートを見ると、ザラバ高値では昨日の高値を更新したが終値では上ひげを引いた短陰線となった。上昇に軽いブレーキが掛かった形である。

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、不動産(2位)、空運(3位)、電気・ガス(4位)、その他製品(5位)となった。

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