全米不動産協会（NAR）が24日発表した10月の中古住宅販売件数（季節調整済み）は年率換算で498万戸となり、前月から3.1％減った。市場予想（505万戸）を下回り、２カ月ぶりのマイナスとなった。前年同月からは1.6％減少した。 在庫件数は販売実績の10.2カ月分にあたる423万4000戸となり、前月から0.9％、前年同月から4.5％それぞれ減った。 住宅の中間価格は18万3300ドルで、前年同月から11.3％下落した。販売件数の45％を差し押さえや延滞で価格が大きく下がった物件が占めたことから、2004年３月（18万3000ドル）以来の低水準に落ち込んだ。 NARは住宅ローン金利は低水準にあるものの「市場の混乱や景気の弱まりで住宅投資が停滞しており、積み上がった在庫が住宅価格を引き下げる悪循環を招いている」と指摘した。
