自律反発狙いとショートカバーによる買いで大幅高

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -103.81 @31,730.30, NASDAQ +6.73 @11,370.96, S&P500 -5.10 @3,930.08)。ドル円為替レートは128円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,557に対して、下落銘柄数は259となった。東証プライムの売買代金は3兆5923億円。

TOPIX +35 @1,864
日経平均 +679円 @26,428円

これと言った株価材料はなかったが、日経平均は今週に入って1,200円超下げたため、自律反発狙いの買いと売り方のショートカバーによる買いが優勢となった。昨日、悪い決算発表による大幅安となったソフトバンクグループは本日は早や悪材料出尽くし感から大幅高となった。業績見通しが良かった東京エレクトロンも大幅高となった。この2銘柄だけで日経平均を220円押し上げた。明確に金融引き締めに舵を切った米国に比べると、依然として大規模金融緩和を続ける日本は株価上昇しやすいと考えられる。また、予想PER=12倍台というのは日経平均株価の岩盤とも言える。ただ、今日の反発は自律反発狙いの買いによるものであり、世界経済を覆う曇り空の原因である三重苦は解消されていないため、今日の反発がどれだけ長く続くかは不透明である。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陰線の始まり値とほぼ同じ位置から始まり大陽線で終える「振り分け線」で終えた。これは下落基調の動きを力強く反転させる兆候と解釈できる。

33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、精密機器(2位)、金属製品(3位)、電気製品(4位)、情報・通信(5位)となった。

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