TOPIX -11 @1,851
日経平均 +47円 @26,214円
米国株式市場ではダウ工業株30種が続落した流れを受けて、本日の東京市場でも主力銘柄を中心に売り優勢で始まり、日本株全般は下げる銘柄が多くなった。しかし、米国株式市場ではハイテク株が上げてナスダックは上げていたので、東京市場でも半導体関連株などが買われた。上海総合指数も香港ハンセン指数も堅調だったため、日本株を安値で売り込もうとする動きはなく、売り一巡後は買戻しが多くなり陽線で終えた。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長い下ひげを引いたトンボを本日の陽線が包む「包み線」となった。安値圏での包み線は反発の兆しである。もうそろそろ下げ止まりそうな重要な兆しはもう一つある。日経平均の予想PERが岩盤となる12倍台まで下げて来たことである。予想PER12倍という意味は、遠い未来(100年くらい先)まで見渡した時、日本の経済成長率はずっとゼロとなる見通しであると株式市場が読んでいるということである。低成長であることは確かだか、成長率ゼロが100年先まで続くというのはあまりにも悲観的な見方であろう。裏を返せば、底値が近いという意味である。
33業種中23業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、輸送用機器(2位)、銀行(3位)、パルプ・紙(4位)、石油・石炭(5位)となった。