TOPIX -16 @1,862
日経平均 -152円 @26,167円
米長期金利がどこまで上がるか目途が立たず不安に駆られ、米国株式相場は主要3株価指数が揃って大きく下落してどれも年初来安値を更新した。米国だけでなく世界的にインフレ圧力が高まっており、地政学的リスクも高止まりしたままである。日経平均も大きく下落して、一時は下げ幅が540円を超える場面もあった。売りが一巡すると買戻しが優勢となり切り返して下げ幅を縮小した。三重苦の大波に攪乱されているため、ボラティリティが高くなっている。
日経平均の日足チャートを見ると、下放れて始まり、下ひげが非常に長く上ひげが短い寄引同事線、つまり「トンボ」となった。明確な下げ渋りのサインである。よほど強力な売り材料が出てこない限り、当面はこれ以上下げないか、下げるとしても一回ごろの下げ幅が小さくなるのではないだろうか。
33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、卸売業(2位)、海運(3位)、石油・石炭(4位)、非鉄金属(5位)となった。