安値圏での下放れ後の「トンボ」=明確な下げ渋り

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -653.67 @32,245.70, NASDAQ -521.41 @11,623.25, S&P500 -132.10 @3,991.24)。ドル円為替レートは131円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が704に対して、下落銘柄数は1,062となった。東証プライムの売買代金は3兆2345億円。

TOPIX -16 @1,862
日経平均 -152円 @26,167円

米長期金利がどこまで上がるか目途が立たず不安に駆られ、米国株式相場は主要3株価指数が揃って大きく下落してどれも年初来安値を更新した。米国だけでなく世界的にインフレ圧力が高まっており、地政学的リスクも高止まりしたままである。日経平均も大きく下落して、一時は下げ幅が540円を超える場面もあった。売りが一巡すると買戻しが優勢となり切り返して下げ幅を縮小した。三重苦の大波に攪乱されているため、ボラティリティが高くなっている。

日経平均の日足チャートを見ると、下放れて始まり、下ひげが非常に長く上ひげが短い寄引同事線、つまり「トンボ」となった。明確な下げ渋りのサインである。よほど強力な売り材料が出てこない限り、当面はこれ以上下げないか、下げるとしても一回ごろの下げ幅が小さくなるのではないだろうか。

33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、卸売業(2位)、海運(3位)、石油・石炭(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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