TOPIX -1 @1,898
日経平均 -29円 @26,819円
ダウ工業株30種平均が900ドル以上も急落した割に本日の日本株全般は下げが小さかった。日本の連休中に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるだけでなく、日本企業の3月期決算発表も相次ぐため、投資家は売り買いともに慎重になったようだ。中国国家統計局が発表した4月の製造業購買担当者指数(PMI)は2カ月連続で好況・不況の分水嶺である50を割り込み、上海の都市封鎖の悪影響を反映している。米長期金利が上昇しているためハイテク成長株は概して売られる一方、好決算を発表した銘柄は買われ、さらに1ドル=130円台へ円安・ドル高となったことで輸出関連銘柄も買われた。
日経平均の日足チャートを見ると、上下に長めのひげを引いた短陰線で終えた。前日に長大陽線で大幅上昇した割に利食い売り圧力が小さく、ほとんど下げなかった。チャートで見る限り、日本の連休中に大きな悪材料が出て来なければ、連休明けも強踏みで推移する可能性が高い。米連邦準備制度理事会(FRB)は0.5%の利上げと市場から買い取った資産を縮小させる(QT)を決定するというのが現在までのマーケットのコンセンサスである。このコンセンサス通りの決定なら、株式相場に大きな動揺はないはずである。ただ、FRBが景気悪化よりもインフレ抑え込みを重視するなら0.75%の利上げもありうる。そうなると株式相場はもう一段下げることもシナリオとして描いておく必要があるだろう。
33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、空運(2位)、ガラス・土石(3位)、金属製品(4位)、ゴム製品(5位)となった。