ユリウスさんのブログ

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Google Chrome と Gmail の使用感

 今まで、グーグルの技術にも戦略にも舌をまくことばかりでした。そのGoogleの新ブラウザー”Chrome”を9月から試用してきました。特別な使い方は知りません。普通のネットユーザーが普通にHPを閲覧したり、ネットサーフィンしたりした場合の試用感想です。(翔年は3ヶ月間、Chromeを主に、IEを従にして使っています)

1 軽くて速い
 高速化はアップルのレンダリングエンジン「WebKit]にグーグルが独自開発したJavaScriptエンジン「V8」を組み合わせて実現しているそうです。
 どれだけ速いか、客観的なデーターを雑誌「Windowes Server World」から引用しましょう。JavaScriptのベンチマーク項目は省略して、トータルの最終結果のみ示します。

IE     (1回目)11,452ms   (2回目)11,454ms   
Chrome   (1回目) 1,964ms   (2回目) 1,954ms 

因みに、FireFox3はこの中間の値ですから、Chromeは評判どおりの高性能ですし、起動時も気持ちよく高速で立ち上がります。

2 インターフェース上部は極めて簡単な構成
 アドレスバーとページメニューと設定メニューのみ。検索エンジンはオプションでグーグル以外のものに変更することもできる。

3 アドレスバーと検索窓は共通
 Chromeには専用の検索窓は容易されていなくて、アドレスバーに入力すればよいです。が、これは特筆すべき事とも思いません。あるいはこれは好みの問題かもしれません。

4 ブックマークは独特の操作方法
 これは言葉で説明するのは困難。例えば、ブックマークにブックマークレットを登録して、そこにURLを記述したブログ投稿画面を呼び出したりすることも可能です。(翔年は後にのべる理由でこの機能を使っていません)

 特長は以上です。ただし、いいことずくめというわけではありませんで、翔年はChromeに次のような不満を感じました。正式版リリースまでに修正される事を望んでやみません。

a IEでは対応しているのにChromeで対応していないサイトがある。
 例えば、City Baankのネット取引はできません。松井証券や日本の大銀行の取引は可能なのに、これは納得できませんでした。困ります。(これはCity Bankの問題でしょうが…)

b ライブドアのブロッグ投稿画面で、使いやすいツールにうまく機能しないものがある。翔年はこれが一番困ることでした。IEから離れられない一番大きな障害です。(これもライブドア側の問題と思いますが、ユーザーにとっては原因はどちらでもいいこと。機能が使えないことが困るのです)

c 同じように、音楽配信やCD試聴などに問題のあるサイトがありました。

d NHKの語学番組のテストページなどで、日本語変換がうまく機能しないページがある。「足跡」というサイトの中にもあったことから見て、他のHPにもあると想像します。改善の余地があるはずです。

e グーグルランクの表示ができない
IEやFireFoxのブラウザーではグーグルランク表示機能がアドインで付けられるのに、Chromeではできない。同じグーグルの製品なのに、これはまたなんとしたことか。改善を望みたい。

 以上がGoogle Chrome(Beta版)の試用感です。翔年はごてごてしていない、「軽くて、速い」簡素なソフトが好みです。そういう意味ではChromeを支持したいのですが、ライブドアのBlog投稿画面やCityBankのように、旨くいかないサイト(これはグーグルの責任とばかりは言えません)があるかぎり、ChromeとIEの両方を使い分けるしか手がありません。
 Chromeがブラウザーのスタンダードにならなくては、こういう不具合はなかなか解決されないですね。


 Chromeに比べて、メーラーのGmailは「さすがグーグル」と思わせるほど完成度が高い。とっくの昔、翔年はOutlook Express からGmailに乗り換えています。メールの数の増大による分類やスパムメール対策など、読者のみなさまも、色々と工夫されていることと拝察いたします。翔年がChromeを気に入っている点を中心に書いておきます。

1 メールが探しやすいスレッド管理
 翔年はマイクロソフトのOutlook Express のフォルダ分類、中でも受信トレイと送信トレイを別にしているのが、使い勝手が悪くて、我慢なりませんでした。Gmailは送信メールと受信メールを一つのスレッドに簡単にまとめられるので、特定の相手との連続したメールのやり取りや、長期におよぶ議論の流れを一つの塊として保存できるのがなんともうれしい。スレッド管理機能の勝ちです。

2 ラベルを貼る
 メールをフォルダにしまわないでラベルを貼る発想は素晴らしい。フォルダだと複数のフォルダにしまう事はできないけれど、ラベルなら、幾つでも貼ることができるし、はがす事も自由だ。そして、ありがたいことにラベル自体を削除してもメールは消失しない。整理するのに分類する発想はいらない。例えば、Aさんから貰ったメールにAさんというラベルとBlogというラベルとエッセイというラベルを貼っておけば、探すのに労力はいらないでしょう。

3 スパムが届かない
 サーバーでもフィルタリング機能が高度で迅速だという評判です。最新のスパム情報を絶えず更新して受信トレイに届かせないようにしてくれる。アンチウイルスの姿勢は大事だと信じる。

4 受信トレイは生きている
 届いたメールは一覧でき、未読のメールは太字表示になっている。受信日時だけでなく、新しいメールには「○時間前」「○○日前」など、受信してからの経過時間がリアルタイムに示される。これは自分の送信済みメールにもつく。気がついたら返事が遅すぎた、というような事態を防ぐこともできる。

5 捨てずにアーカイブ
 受信トレイから除外しつつ削除せずに「アーカイブ」に保存する。ラベルを付けたままアーカイブできるので、参考資料のライブラリーが出来上がる。これも素晴らしい機能だ。

 これ以上Gmailのいいことを書くとグーグルの回し者と疑われるかもしれません。後はご自分でお試し下さい。
 Gmailで検索して下さい。


 
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