TOPIX +39 @1,900
日経平均 +461円 @26,848円
大方の予想に反して日銀が金融政策決定会合で大規模化金融緩和政策を継続すると発表したため、外為市場では、円安・ドル高が急速に進み1ドル=130円台に突入した。さらに踏み込んで、日銀の黒田東彦総裁は「円安はプラスと言う判断は変えていない」と明言した。これを受けて、自動車関連や機械など輸出関連銘柄に買いが入った。上海総合指数や香港ハンセン指数は堅調な動きが続いており、中国では新型コロナウィルス感染拡大阻止のための都市封鎖は続いているがその影響はアメリカ人や日本人がビビっているほどは中国では懸念されていないようである。中国景気の失速懸念が和らいだため、鉄鋼、非鉄金属、化学などの景気敏感株も買われた。好決算を発表したデンソーやジェイテクトは急上昇した。
4月第3週の投資部門別売買動向の統計を見ると、海外投資家がは現物で2,380億円の買い越しとなった。これで2020年11~12月以来、約1年4カ月ぶりに4週連続の買い越しである。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陽線による「たくり線」に続いて、本日は長大陽線で上げた。それでもまだ25,10,60日移動平均線の下に沈み込んだままだが、このまま上方向に動けば、後1日か2日で10日及び60日移動平均線の上に浮上しそうである。しかも、60日移動平均線の傾きはすでに下向きから横向きになっている。
33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、鉱業(2位)、輸送用機器(3位)、ガラス・土石(4位)、非鉄金属(5位)となった。