2日間で1000円近くも急落した割に自律反発力が弱い

優利加さん
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昨日の米国株式相場は反発した(DJIA +238.68 @34,049.46, NASDAQ +165.56 @13,004.85, S&P500 +24.34 @4,296.12)。ドル円為替レートは127円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,105に対して、下落銘柄数は659となった。東証プライムの売買代金は2兆5854億円。

TOPIX +2 @1,879
日経平均 +109円 @26,700円

米長期金利が少し下がったことを好感して、米株式市場ではハイテク株を中心に買い戻された。この流れを受けて、本日の日本株も値嵩株などに自律反発狙いの買いが入り、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。しかし、前2営業日で1000円近くも急落したことを考えると、本日の反発は及び腰で弱いと言える。ただ、現在の3重苦(米国の金融引き締め、対ロシア経済制裁による資源高等世界経済への悪影響、中国の新型コロナウィルス感染対策である都市封鎖による中国景気の減速懸念)を考慮するとやむを得ない面もある。株式相場は各企業が今後、業績見通しを下方修正してくると身構えているようである。

日経平均の日足チャートを見ると、上下に短めのひげを引いた短陰線で終えたが、25日、10日、60日の全ての移動平均線の下に沈み込んだままである。日本株であっても、日本独自の事情よりも海外発の材料により大きく反応する。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、陸運(1位)、ゴム製品(2位)、情報・通信(3位)、サービス(4位)、金属製品(5位)となった。


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