ゲーム依存、SNS依存の続きです。「サイエンスゼロ」からです。ゲーム依存症、ネット依存症(SNS依存)は、今、問題になっている。
8歳から14歳の、大脳の、前頭前野の、灰白質と白質を調べた。ネットゲームの長い(大体、5時間くらいでは)人の発達を調べたところ、3年間の、大脳の、前頭前野の、灰白質と白質量が少なくなっている。これは、恐ろしいことである。その後の脳の発達は有ると思うが、ここは、はっきりしていない。
この時点では、明らかに、脳全体を司る、感情、判断の領域が、少ないのである。これは、自己を統制する事が、困難になる。それだけではなく、その後の生活に支障が出てくる。集中力が、無くなり日常生活や、学習にも支障が出てくる。うつ病に似た症状が出てくる、朝起きられなくて、学校にいくことができないとか。
ゲームの時間が長い場合です。中高生の場合、5,6時間では、このままでは、まずいと感じながらも、止めることができない。他の人は学習しているのに、自分はネットで遊んでいる。この時間、学習したらどれだけ能力が、上がるかと思いながらも、そのまま、ゲームを続けてしまう。このため、劣等感を感じている。それ以外でも、他の人とは全てが劣っているような感情に、なったりしている。生活全体が、通常の生活が出来なくなってくる。
脳と、脳とのお互いの、つながり合いが、弱まることは、前回で、書きました。神経伝達物質が、うまく伝わらなくなるのである。ドーパミンの量、セロトニンの量が、有っても、その受容体が、少なくなり、覚せい剤と、同じ症状が出てくる。やる気が、無くなり、当然の事として、学習能力の低下がみられる。食事をしなくなったり、昼間寝ていて、夜、起きているような生活になったりする。生活全体の統制が出来なくなり、生活のバランスが崩れてくる。
SNS依存は、習慣性があり、止めようとしても、感情の判断が、弱くなっているので、止められない。ここで、「気晴らし」にSNSに求めると、ますます、深みに、はまってしまう。こうなると、もう、個人では解決できないので、周囲からの助けが必要である。
また、脳の血流量を調べる結果がある。10個の単語を調べる作業である。スマホと、紙の辞書の場合を、調べたが、明らかに、スマホの血流量は、小さく、紙の辞書で、調べた場合は、血流量が大きくなっている。
これは、昔から言われていた、テレビを見ていると、馬鹿になるということを、現在の機器が証明したのである。スマホだけでなく、テレビを見る時間も、お笑い番組などは、少ない方がよいことになる。テレビを見過ぎると、馬鹿になることが機器により、分かったのである。
SNS依存を、少なくするには、止めることが一番であるが、これは難しいので、SNSを、使いずらくすることである。
1 パスワードを長くして、保存しない。
2 色を単純にして、例えば、赤一色とか、白黒とかにする。
3 過剰利用を防ぐために、一日の時間を、2時間以内とかに、決める。
4 教育も、効果ある。家族と話す。精神科の外来に行く。
5 保健管理センターなどに、電話して相談する。
知り合いで、SNS依存の人がいた場合、参考にしてください。この問題は、学校の担任では、荷が重すぎます。できれば、専門家(医師)の助言が必要です。大変な、厄介な問題です。