「たくり線」の翌日も「たくり線」に準じる線の出現

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅安となった(DJIA -39.54 @34,411.69, NASDAQ -18.72 @13,332.36, S&P500 -0.90 @4,391.69)。ドル円為替レートは128円台前半へとさらに円安・ドル高が進んだ。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,253に対して、下落銘柄数は505となった。東証プライムの売買代金は2兆2336億円。

TOPIX +16 @1,896
日経平均 +185円 @26,985円

米国の半導体株が上げ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大きく上昇した。この流れを受けて、本日の東京株式市場でも東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連銘柄が上げて日経平均を押し上げた。また、外為市場では、拡大する日米金利差を背景に約20年ぶりとなる1ドル=128円台前半まで円安・ドル高が一段と進み、自動車や機械など輸出関連銘柄も上げた。日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。しかし、米金融政策がさらにタカ派になる懸念や、ロシア軍がウクライナ東部のドンバス地方での攻勢を強めているため停戦合意は遠のいていることなどが相場の重荷になっている。香港株が大幅安となったことも日本株の足を引っ張った。

米長期金利は2.9%まで上昇し、5月4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)は0.5%の利上げを実施し、且つ、資産圧縮(QT)を決定することはほぼ確実となってきた。年初からの米朝金利は1.3%となったのに対して日本は0.18%にすぎない。日米金利差、資源価格の高止まり、日本の貿易赤字の定着化見通しを背景に、円安・ドル買いの勢いが増している。日銀の黒田東彦総裁の「急速な円安はマイナス」や鈴木俊一財務大臣の「緊張感をもって注視している」という牽制発言は効果が無かった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の「たくり線」が暗示した通り今日は反発した。今日も長めの下ひげを引いた短陰線で終え「たくり線」に準じる線となった。売られても直ぐに買いが巻き返して長めの下ひげを引くということはそれだけ下よりは上に行きたいというサインである。強力な悪材料が出てこなければ少しずつ上に行きそうであるが、さて、明日はどう動くか?

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、海運(2位)、非鉄金属(3位)、鉄鋼(4位)、石油・石炭(5位)となった。

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