TOPIX -26 @1,864
日経平均 -487円 @26,335円
米消費者物価指数CPIの発表を控えて(3月のCPIは40年ぶりの8.5%と発表された)、米国がさらに強い金融引き締め政策を実施するのではないかとの懸念が高まっている。これを受けて米長期金利が上昇し(2.8%へ)、米国株式相場は大きく下落した。また、中国上海では新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、中国景気減速懸念も高まってきた。このようなことを背景に景気敏感株を中心に売られ、日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。中国関連銘柄とされるファナック、コマツ、ファーストリテイリングは大きく売られた。さらに、世界経済の減速懸念から海運株も大きく売られた。足元では円安・ドル高が顕著に進んでいるので、普通なら円安で恩恵を受けるはずの自動車株や機械株が上がっても良さそうだが、そうはなっていない。その主な理由は中国の新型コロナウィルス抑え込み政策(都市のロックダウンなど)によるサプライチェーン寸断の長期化懸念のようだ。
日経平均の日足チャートを見ると、遂に上向きの25日移動平均線を大きく割り込んだ。次の下値支持線は1月27日安値@26,044円辺りである。この手前で踏みとどまって数日以内に25日移動平均線を回復できれば良いが・・・。
33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、機械(2位)、精密機器(3位)、電気機器(4位)、医薬品(5位)となった。