反発するかこのまま力尽きて下へ放れるか、微妙な位置

優利加さん
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先週末の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +137.55 @34,721.12, NASDAQ -186.30 @13,711.00, S&P500 -11.93 @4,488.28)。ドル円為替レートは124円台後半の先週末比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が600に対して、下落銘柄数は1,189となった。東証プライムの売買代金は2兆5014億円。

TOPIX -7 @1,890
日経平均 -164円 @26,822円

先週金曜日の米国株式相場では、米金融政策が引き締め政策になることがほぼ確実であることを背景に、ハイテク株が売られ、ナスダックが下げた。フィラデルフィア半導体株指数も大きく下げた。この流れを受けて、本日の東京市場でも東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連株や値がさハイテク株の多くが売られた。さらに、上海総合指数と香港ハンセン指数が大きく下げたこともあり、日経平均の下げ幅は一時260円まで拡大した。他方、日米金利差の拡大を背景に、ドル円為替レートは125円台半ばまで円安が進行した。もし、この水準が1年続けば自動車株にはかなり増益効果があるはずである。また、原油価格が急激に下げているため、日本経済全体にかかるエネルギーコストの上昇が数週間前の予想よりも緩和されそうである。

日経平均の日足チャートを見ると、上下にひげを引いた短陰線で終え、終値では辛うじて25日移動平均線の上に踏み留まった。反発するかこのまま力尽きて下へ放れるか、微妙な位置にある。日本経済独自の理由ではなく、米金融政策と対ロシア経済制裁が世界経済に与えるインパクトを株式市場がどう感じるか次第で株価は日々揺れ動きながらも、上下か横ばいか、大まかトレンドを描いて進む。正確に先読みすることは不可能なので、建玉操作で自分の読みの誤差を修正し続けるしかない。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、水産・農林(2位)、銀行(3位)、保険(4位)、鉱業(5位)となった。

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