TOPIX +4 @1,897
日経平均 +97円 @26,986円
米国株式相場が反発し、日経平均は昨日まで「ニ空叩き込み」で急落して2営業日で900円近く下げたため、本日は自律反発狙いの買いで反発した。SQに絡んで思惑的な売買も入混じり、上げ幅は一時300円に達したが、国内金融機関による益出し目的の売りが出て来て押し戻され、上向きの25日移動平均線にほぼ接するまで下げる場面もあった。
4月7日に、東証が市場再編に伴うTOPIXの浮動株比率の定義を見直し、政策保有株を固定株と見なすことになった。そのため、トヨタや伊藤忠商事など政策保有株の多い銘柄は浮動株比率が下がり、TOPIX全体に対する比率も下がるため売り圧力が増す。反対に、NTTやソニーG、キーエンスなどには買い圧力が増す。
日経平均の日足チャートを見ると、長い下ひげを引いた短陰線で終えたが、終値では前日比小幅高となった。下ひげの一番下の端は上向きの25日移動平均線にワンタッチした。昨年8月20日の安値@26,954円辺りまで下げてきて下げ渋りの兆候となっているので、この辺りで一旦押し目形成となるか?しかし、ウクライナ危機に加えて、米金融引き締め、中国の景気減速懸念と大きな悪材料が消えないので、少し上げるとまた直ぐに下げる相場が2022年の日本株相場になりそう。
33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、情報・通信(2位)、石油・石炭(3位)、非鉄金属(4位)、鉄鋼(5位)となった。