TOPIX -30 @1,893
日経平均 -462円 @26,889円
4月6日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨で、保有資産の圧縮や利上げ幅など具合的な内容に踏み込んでおり、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを実施するとの観測が強まった。他方、新型コロナウィルスを封じ込めようと上海をロックダウンしているため中国経済の減速懸念も高まっている。また、新しい年度に入ったため、国内機関投資家のリバランス目的の売りも出たと見られる。これらのことを背景に、日経平均は大きく続落し、一時は500円超の下げとなった。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日に続き2日連続でギャップダウンして始まりさらに下げて陰線引けとなった。これで「2空叩き込み」となった。上向きの25日移動平均線の目前まで急落してきた。もう少し下げると「半値押し」になり、深い調整である。ウクライナ危機とその副産物である対ロシア経済制裁に加えて、米国の金融引き締め政策の発動が目前に迫っており、悪い株価材料に事欠かない。しかし、株価は常に未来を見て動くので、いつまでも下げ続けない。十分下げて安くなれば必ず買い需要の方が売り需要よりも大きくなり、やがて買いが買いを呼び上昇に転じる。
33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、非鉄金属(2位)、ガラス・土石(3位)、金属製品(4位)、サービス(5位)となった。