TOPIX +9 @1,954
日経平均 +70円 @27,736円
米国経済に対する悲観度合いが和らいで来た中、米国株高と新年度入りしたことで株式市場に資金流入することを期待した買いにより、本日の日本株全般は上げた。しかし、今日から東証がプライム、スタンダード、グロースの3市場に区分整理されたが、それ自体は株価を動かす材料とはならなず、株価材料不足で動きが鈍かった。
日経平均の日足チャートを見ると、上向きの10日移動平均線の下に沈み込んだままではあるが、下ひげを引いた短陽線で終えた。まずはできるだけ早く上向きの10日移動平均線の上に再浮上しないと株価は下げやすくなる。しかし、もっと重要なことは260日移動平均線の上に再浮上することである。この下に沈み込んだままでは中長期的に下降トレンドとなってしまうからである。
万が一そうなった場合はどうすべきか?深押しした時には収益力が強い銘柄を拾い集めておき、戻り高値から再び反落し始めたら収益力の弱い銘柄を空売りする。これを実践するには「株価の原理・原則」と「定石」を理解しておき日々の建玉法の練習により「心」を鍛錬しておく必要がある。株式トレードは知識や情報だけで上手にできるものではない。ただ知っているだけではアナリストや評論家にはなれても、よほどの天賦の才能でもない限り、身銭を投じた実戦売買では心が耐えられず期待したような成果が出せない。武道の書物を何万冊読んでも武道の達人にはなれないのと同じである。「演繹的思考」✖「帰納的思考」✖「心の鍛錬」の三位一体により、相場の波に乗り続けること、生涯現役の株式トレーダーが進むべき道である。
33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、鉱業(2位)、医薬品(3位)、精密機器(4位)、情報通信(5位)となった。