TOPIX -21 @1,946
日経平均 -206円 @27,821円
ロシアとウクライナとの停戦交渉への期待が後退し米国株式相場は反落した。バイデン政権はインフレに対処するために備蓄原油を放出する検討に入ったと報じられると原油価格が下げ始めたため、寄り付きから前日比マイナスだった日経平均は一時上昇に転じる場面もあった。
日経平均の日足チャートを見ると、今日は長い上ひげを引いた寄引同事線の「トンボ」となり、3月25日の戻り高値@28,338円を超えられずに立ち往生している。ウクライナ戦争は膠着状態に入っており、未だに出口が見えない。刻々と戦況を伝える情報は必ずしも正確ではなく、双方の故意のフェイク・偏向報道も入混じっているはずなので、要注意である。ただ一つだけ確実なことがある。それは、どちらが勝っても負けても、この戦争も早晩必ず終わるということである。その先の株式相場の重しになりそうなのは米金利の上昇とその結果として起こりそうな世界経済の減速である。相場の先は、今日現在では未知の次々と湧き出てくる森羅万象の事変により動く。したがって、人間は勿論、世界最速のスーパーコンピューターを以てしても相場の先を正確に読むことは不可能である。では、我々は何をすべきか?人知で可能なこと(定石と原理原則)だけをやったら、後は自ら手間暇かけて十分検証した建玉法に任せておけば良い。「相場観測法 x 建玉法」の期待値が十分プラスなら、何十回、何百回のトレードの累積結果は必ずかなりの額のプラスになる。
33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、証券(1位)、保険(2位)、銀行(3位)、電気・ガス(4位)、その他製品(5位)となった。