日経平均は25日移動平均線乖離率が±7.0%が一つの目安

優利加さん
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先週末の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +153.30 @34,861.24, NASDAQ -22.54 @14,169.30, S&P500 +22.90 @4,543.06)。ドル円為替レートは123円台前半の先週末比円安での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が795に対して、下落銘柄数は1,275となった。騰落レシオは100.45%。東証1部の売買代金は2兆5820億円。

TOPIX -8 @1,973
日経平均 -206円 @27,944円

先週末の米国株式相場はハイテク株中心のナスダック総合株価指数が下げた。これを受けて東京市場でもハイテク株を中心に利益確定売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。しかし、日銀が午前と午後の両方で指定した利回りで国債を無制限に買い取る「指値オペ(公開市場操作)」を実施する(円の長期金利を上げない断固たる日銀の意思表明)と通知するとドル円相場が1ドル=123円台まで円安・ドル高となり輸出関連株を中心に買いも入り、相場全体の下げを緩和した。ドル円の金利差はますます拡大しそうであり、それが円安・ドル高をもたらし自動車関連株を中心とした輸出関連株に買いが集まりそうである。

日経平均の日足チャートを見ると、日経平均は3月15日以来急反発を続け、昨日には25日移動平均線乖離率がプラス6.7%まで拡大するほど上昇ピッチが速くなっていた。経験則では日経平均は25日移動平均線乖離率が±7.0%が相場の上げ過ぎ・下げ過ぎの一つの有力な目安である。したがって、本日の調整はほぼ定石通りである。

33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、非鉄金属(1位)、海運(2位)、サービス(3位)、鉄鋼(4位)、化学(5位)となった。


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