yuhsanさんのブログ
「波乗り投資法」のご紹介(その6)
皆さん、おはようございます。
ウクライナ軍の奮闘が伝えられる中、株価も期末の配当取りに向けて反騰を続けています。その期日もあと2日となりました。そんななか3月の取引はゼロ、持ち株のキャッシュ化の誘惑によく我慢したものだと我ながら感心しました。
相場はすでに次の期に向かって動いています。「相場は相場に聞け」との格言通り、その時の相場の動きから、来季相場でのポートフォリオを考えましょう。
(1) 信用買いしていた銘柄の配当取り後は、その時点の相場次第で、現引きか、返済売りか、を判断します。現引き資金は「信用取引を使った資金借り入れ法」により調達します。
(2)参入障壁が低い業種の多いマザーズ株や、配当利回りの低いハイテク株は、当分の間ポートフォリオのコア銘柄から外すようにします。多くの投資家が保有しているため、戻り売りの玉で上値が抑えられます。今はテンバガー探しより、ボロ株を掴まされないほうが大事。
(3)アメリカ株も当分の間見送ります。インフレ抑制のための利上げと、資金引き上げで不況入りとなります。不況時の株高を期待するには早すぎます。
(4)23年相場は、今まで相場のなかった政府調達産業(防衛、宇宙、海上土木、金融、商社、旅行、レジャー)などが、テーマ業種になるのでは……。ただ、業績の伸びと上値にしこりのないことを忘れてはいけません。
さて本日ご紹介する「波乗り投資法」の本は、2018年5月に発売された「極意波乗り投資法」です。
それではまた明日まで、さようなら……。
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本の紹介
株式投資は、いい株を、いい時に買って、いい時に売れば儲かります。相場の位置と方向さえ間違えなければ、少しぐらい高く買っても損にはなりませんが、間違えるといくら安く買っても高く売れません。このように株式投資は、銘柄選択と相場の読みがかみ合って、初めて成果をあげるのです。
それでは、いい株とはどんな株なのでしょうか。いい株とは儲かる株のことです。とはいっても、株式投資の目的によって、儲かる株は違います。
「波乗り投資法」では、株式投資の目標を「株の配当金で豊かな生活する」ことにおいています。値幅取りで資産を増やすのは、そのための手段なのです。長期に保有しても企業価値が損なわれず、企業の発展とともに時価総額が上昇し、投資した資金に対する配当金を受けることができる株が、いい株になります。赤い糸に結ばれた銘柄を長期に保有すれば、後は企業が一生懸命に株価をあげてくれます。
銘柄の発掘は、株式投資の第一歩ですが、この作業を面倒くさいからと人まかせにしていたのでは、成果は平均にしかなりません。金の採掘でも、一番儲かるのは川渕の土を水で洗い鉱脈を見付ける部分です。これを機械まかせにすれば、市中で高い金を買い入れることになり儲けにはなりません。投資情報は氾濫していますが、結果が投資信託やETF保有と同じでは、いくら長期に保有しても、老後の豊かな生活を保証してはくれません。銘柄発掘は大変ですが、答えはこの本にあります。
それでは、いい時とはいつをいうのでしょうか。相場のサイクルに合わせ、底値期に仕込んで天井期に処分すれば、確かに儲かります。それでは底値期とは、天井期とは、天底がわかれば苦労はしません。
投資情報は毎日のように溢れますが、その情報のなかから株価に変動を与える情報を見つけ出し、どう解釈するかで相場観が生まれます。相場環境は日々変化をしているように見えますが、少し離れてみると相場の基礎条件(ファンダメンタル)に沿って動いていることが分かります。長期投資が短期投資に比べて有利な点は、相場が読みやすいことにあります。
とはいっても、一つの株を長く持ち続けるばかりが長期投資ではありません。相場環境の変化に合わせて、ポートフォリオの銘柄に注意を払い、「貯める」「増やす」「遊ぶ」世代にあわせて、銘柄の選定を変え効率的な資産形成を図る必要があります。さらに、ファンドを作り万が一の事態に備えた資産管理方法を提案しています。相場の「位置と方向」を理解して投資しないと、大切な財産を失ってしまう結果になります。
株式投資は、
1.相場を読む
2.銘柄を選定する
3.買う
4.持つ
5.売る
の5工程からなっています。
相場を読みいい銘柄を発掘すれば、あなたの株式投資は7割がた成功を納めることができます。大抵の本はここで終わってしまいますが、買った後の管理運営をおろそかにすると、いつの間にか光を失い、気がついたらボロ株の山になってしまいます。それどころか、相場の下降期や想定外のリスクが発生したときに対処できません。
本書はすべての工程を世代別に分類し、豊かに暮らすことを含めて、しつっこいほど分かりやすく説明しています。そして最後に、筆者の40年来の株式経験からえられた極意を披露しています。
株式投資がうまくゆかないと嘆くあなたに、長期投資で豊かな人生を送りたいあなたに、ぜひお勧めします。