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「波乗り投資法」のご紹介(その5)
皆さんこんにちは。
今日のテーマは、2020年1月に刊行された「ポートフォリオ・マネジメントのすすめ」の本からです。本はすでに絶版になっていますが、2年前に刊行された出版物の紹介文が、現在にも通用するなんて!
それではまた次回まで、さようなら……。
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本の紹介
「ポートフォリオ・マネジメント」 とは、ファンドの運営者が、資産を内外の株、債券、現金などに配分し、資産の効率的な運用を図る投資技法ですが、最近の大荒れ相場を勝ち抜くための問題解決法でもあります。
「波乗り投資法」では、個人の日常財産と老後の資産を分離し、運用効率を最大限とするために運用資産が1,000万円を越える「増やす世代」からファンドを作ることを勧めています。ファンドを作ることで、個人の生活資産から分離を図るばかりでなく、より長期的な視点での効率的な運用が可能になります。
現行のアベノミクス相場も8年目に入り、相場の方向性が読みにくくなり、20,000円から24,000円の間の往来相場となっていました。これは相場の天井期によく見られる現象で、とくにアメリカ株はリーマンショック以後11年目に入り、相場上昇を説明できる投資理論が見つけ難くなっています。
今年に入ってからは、従来の米中の貿易戦争懸念から新型コロナ肺炎の世界規模での流行で、相場はすっかり弱気モードとなってしまいました。世界景気をけん引していたアメリカ株が高値から2割を超える暴落で、これが世界株式の足を引っ張るようになってきました。このため、バリュエーション面で割安とされていた日本株も、アメリカ株の暴落をヘッジするファンド勢のカラ売りによって、往来相場の下限である20,000円を割り込み、TOPIXのPBR1倍をも下回る有様です。
「波乗り投資法」では、ファンド内に現金を置かない手法をとっていますので、弱気相場にあっては当然のことながら投資資産の目減りは避けられません。とはいっても天井期には、ファンド内の資産配分を配当重視型のポートフォリオに変更しているので、配当面では相場下落の影響をほとんど受けていません。資産形成より資産からの収益で次の相場に備えているのです。
次の相場はいつ始まるのかは誰にもわかりませんが、相場は次のステージに向かって動いています。現在の相場下落が、外国人の大量のカラ売りで、それを支えているのが日銀を初めとする長期資金なので、過剰なリスク回避は短期に終了するものと思われます。おそらく空売り株の返済に迫られる配当落ち前後となるのでは……。今は資産の質を変える絶好のチャンスです。ポートフォリオの変更をどのように進めるかが次の相場の入り口になります。
この本は、「波乗り投資法」の要点をピックアップし、ファンドとポートフォリオ・マネジメントの部分を詳述し、相場環境の変化を取り入れた最新版として刊行するつもりでしたが、表題が同じでは再度購入ができないため、題名を「ポートフォリオ・マネジメント」といたしました。そのため本の一部に「波乗り投資法」の表現をそのまま使用している部分もありますが、内容はすべて最新のものに変えてあります。ご容赦ください。
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