TOPIX +14 @1,827
日経平均 +39円 @25,346円
原油価格の国際的な指標であるWTI原油先物価格(期近物)が急落した。一時は前日比9.57ドル(9%安)の1バレル=99.76ドルまで下げ、節目の1バレル=100ドルを割り込んだ。その背景には原油の最大輸入国である中国で新型コロナウィルスの新規感染者が再び急拡大しているため、原油需要が減少するとの見通しが急浮上してきたことがある。ただ、原油価格は下がったが、反対に米長期金利は上昇したため、世界景気に総合的影響はプラス・マイナスのネットではどうなるかは不透明である。
米長期金利の上昇を反映して、外為市場ではドル高・円安がさらに進行した。これを好感して自動車株をはじめとする輸出関連銘柄が買われた。下げが目立ったのは中国およびロシアと関連が深いファーストリテイリングだった。この1銘柄だけで日経平均を90円強押し下げた。3月15~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるが、連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを打ち出してくると予想される。利上げ幅が0.25%から0.50%が事前予想である。
日経平均の日足チャートを見ると、短めの上ひげを引いた陽線で終えた。まだ下向きの10日移動平均線の下に沈み込んだままであるは、本日を含む過去10営業日の内、3月10日に続き2回目の陽線となった。潮目が少しだけ変化してきている。
33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、空運(2位)、電気・ガス(3位)、食料品(4位)、輸送用機器(5位)となった。