Focus on what you can control

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -112.18 @33,174.07, NASDAQ -125.59 @13,129.96, S&P500 -18.36 @4,259.52)。ドル円為替レートは116円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が413に対して、下落銘柄数は1,707となった。騰落レシオは81.19%。東証1部の売買代金は3兆1314億円。

TOPIX -30 @1,800
日経平均 -528円 @25,163円

ロシアの軍事侵攻開始後初めてウクライナとロシアの外相会談があったが、両者の主張の隔たりが大きすぎて特に進展はなかった。軍事侵攻はその激しさを増して進行中である。3月10日に発表された2月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.9%上昇となり1月(7.5%)よりも高く、約40年ぶりの高水準だった。インフレ率が高くなったので長期金利も上昇し、それがドル高・円安を進めた。(40年前と言えば1982年で、米ソ冷戦の真っ最中で米大統領は共和党のレーガンだった。高インフレのため米金利は高くドル高円安で1ドル=270~280円だったと記憶している)。長期金利が上がると、資本コストの上昇を通して成長株の理論株価が押し下げられるため、ハイテク株を中心に売りが優勢となり、株価指数を押し下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長大陽線による上昇の約半分を本日の大陰線で帳消しにした。ロシアのウクライナ軍事侵攻と欧米を中心とした経済制裁がどれだけ深く、長く世界経済を下押しするかがまだ読み切れず、株式相場は安値圏でもがいている。どんな悪材料が続いても、株式相場が続く限り、やがて悪材料はすべて相場に織り込み済みとなり必ずどこかで下げ止まり、安値を更新しなくなる。徐々に上昇し始めて半年もすればかなり戻る。問題は底がいつなのかは事前にはピンポイントでは分からないことである。だから時間を分散し、分割で仕込む。それでも読み間違えたら、反対玉を建てながら建玉操作で補正するだけある。相場および人生の極意は

"Focus on what you can control while forgetting about what you cannot do!"

である。

33業種中23業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、精密機器(2位)、電気機器(3位)、化学(4位)、サービス(5位)となった。

優利加さんのブログ一覧