原油相場の急落で株式相場は大幅反発したが・・・

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅反発した(DJIA +653.61 @33,286.25, NASDAQ +460.00 @13,255.55, S&P500 +107.18 @4,277.88)。ドル円為替レートは116円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が2,140に対して、下落銘柄数は30となった。騰落レシオは91.81%。東証1部の売買代金は3兆3885億円。

TOPIX +71 @1,830
日経平均 +973円 @25,690円

アラブ首長国連邦(UAE)がOPEC加盟国に原油増産を促していると伝わり、原油価格が急落した。WTI原油先物価格は10%超下げ、穀物や非鉄金属価格も下げた。これを受けて米国ではインフレ懸念が後退して米国株は大幅反発した。日経平均は4日間で1800円以上も急落して25日移動平均線乖離率がマイナス7.5%になるほど短期的には下げ過ぎのサインが点灯していたことも本日の急反発の理由の一つである。原油価格の上昇が一服して景気後退懸念は和らいだため、米長期金利が上昇し、これを好感して保険会社株が上昇した。

日経平均の日足チャートを見ると、長大陽線で急反発して、4日間の下げ幅の半分強を1日で取り返した。ただ、まだ下向きの10日移動平均線を回復していないので、本当に下げ止まったかどうかを判定できない。ロシアのウクライナ軍事進攻という根本原因がまだ続いているので、すぐに揺り戻しがあると見ておいた方が良さそうである。

33業種すべてが上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、空運(2位)、その他金融(3位)、ガラス・土石(4位)、化学(5位)となった。

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