TOPIX -16 @1,915
日経平均 -214円 @26,865円
米国の各経済指標や1月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の発表を控えているが、その前にすでにFRB高官による早期引き締めに前向きな発言が相次いでいる。さらに、ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が高まる中、米国国務省はウクライナの隣国であるベラルーシやモルドバの一部にいる米国民に直ちに出国するよう勧告したと報道された。これにより事態の緊迫度が伝わり、売りが優勢となり日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。日経平均寄与度が高いリクルートが12%安となり、この銘柄だけで日経平均を約76円押し下げた。
日経平均の日足チャートを見ると、面白いことにほぼ「定石」通りの動きとなっている。大きな悪材料が原因で株価が急落する場合、25日移動平均線から大きくマイナス乖離した後は自律反発するのだが、一回目の反発では下向きの25日移動平均線に跳ね返されるかの如く下へある程度弾き返される。今回もそのような展開となっている。予想PERで判断するバリュエーションでは、日本株は13倍、欧州株は14倍、米国株は19倍まで下げて調整が進み、過去5年平均辺りまで下げたことで割高感は消えた。さて、「新型コロナウィルス x 米国金融引き締め x ロシアによるウクライナ侵攻」の掛け算の結果、世界の株式相場はこれからどう動くか?
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、保険(2位)、鉱業(3位)、空運(4位)、銀行(5位)となった。