じろちゃんさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ20件目 / 全72件次へ »
ブログ

G20評価

評価は市場が決めてくれるだろうが、大きな期待を持っていた人にとっては「失望感」、元々大した期待を持っていなかった人にとっては「こんなもの」といったところか。
少なくとも大きなプラス材料にならないことは確かだ。

週明けの市場はイベントを終えたことでむしろ日米共に実体経済の先行きに注目が集まるだろう。
日本では17日の取引開始前に発表される7―9月期の国内総生産(GDP)、米国では19日に10月の米住宅着工件数が発表される。

<日経新聞>
金融と世界経済の安定化策を話し合う緊急首脳会合(金融サミット)は15日午後(日本時間16日午前)、宣言を採択して閉幕した。
各国の協力を強化すると同時に金融システムの改革を進めると宣言した。世界的な不況の連鎖を回避するため金融・財政政策の協調や国際通貨基金(IMF)などの融資を通じ新興国や途上国へ流動資金を供給することを確認。金融市場改革のための共通原則を採択した。

具体的に(1)市場の透明性と金融機関の説明責任を強化(2)市場の適正な規制と監視の強化(3)各国の規制当局の連携(4)新興国の発言権の拡大などを含む国際金融機関の改革――などが盛り込まれた。優先度の高い項目を「行動計画」として規定。実施状況を協議するため、2009年4月30日までに再度会合を開くことを決めた。

<ロイター>
会議終了後に会見に臨んだ各国首脳は、口をそろえて成果を強調したが、市場では、課題解決に向けた即効性を疑問視する声が多い。
市場からは、今回のサミットについて「新興国、途上国に対する支援や全体的な政治的理解、国際通貨基金(IMF)へのコミットメントなど、議論の方向性としてはよいもので、株安を防ぐ内容というイメージ」(野村証券・シニアストラテジストの冨永敦生氏)と一定の評価が聞かれるものの、「即効力のある政策は出なかった。市場の事前期待が小さかったため特段の失望感はないが、サミットはポジティブサプライズも作れなかったといえる」(バンク・オブ・アメリカ・日本チーフエコノミスト兼ストラテジストの藤井知子氏)と即効性に疑問を呈する声も多い。

JPモルガン・チェース銀行・チーフFXストラテジストの佐々木融氏は「サミットでうたわれた透明性および説明責任の強化や健全な規制の拡大、公正性の促進などは、先行きに向けた理想論。サミット宣言は総花的だ」とし、「現在の問題は『今をどうするか』だ。その観点から言えば、サミットは何もなかったに等しい」と厳しい評価を示している。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。