もう一段上昇するために一息ついているようだ

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅下落した(DJIA +1.39 @35,091.13, NASDAQ -82.34 @14,015.67, S&P500 -16.6 @4,483.87)。ドル円為替レートは115円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,256に対して、下落銘柄数は833となった。騰落レシオは92.37%。東証1部の売買代金は2兆9978億円。

TOPIX +8 @1,934
日経平均 +36円 @27,285円

主要企業の決算発表が相次いでおり、業績見通しが良い銘柄を中心に買われた。日経平均はザラバでは上げ幅を一時200超まで拡大したが、戻り待ちの売りに押されて、終値では上げ幅を大きく縮小させた。米連邦準備制度理事会FRBによる金融引き締めを警戒して上値追いはしにくいが、米国では新型コロナウィルスの新規感染者数が減少しており、早期の景気回復が期待されているため、対米輸出は増加すると予想される。このような連想から、輸出関連銘柄や荷物を運ぶ海運銘柄が買われた。また、米長期金利が高止まっているため、ドル高・円安になり易い。これは輸出関連銘柄買いに繋がるだけでなく、高金利の恩恵を受ける銀行や保険の収益を改善するため、これらの銘柄も買われた。

足元ではドル高・円安基調となっている。原因は米長期金利の上昇だけではない。原油をはじめとする資源価格が上昇しているため輸入が急増しているが、輸出の伸びが小さく、その分大きな貿易赤字となっており、さらに、サービス収支でも海上運送で運賃の支払いが増えたため赤字額が拡大している。第1次所得収支はずっと巨額の黒字を維持しているが、貿易・サービス収支の赤字の方が大きくなり、経常収支でも1年半ぶりに赤字となった。簡単に言うと、民間の対外決済用の外貨が足りなくなった。それだけドル供給よりのドル需要が大きくなっているということである。まだある。まもなく10兆円規模の大学ファンドが本格的に始動するが、ドル建て資産への投資が主となるはずで、ドル買い・円売りが起こる。

日経平均の日足チャートを見ると、長めの上ひげを引いた短陰線で終えた。ほぼ横ばいとなってきた10日移動平均線の上で推移している。1月27日の底値から4連騰した後、もう一段上昇するために一息ついているように見える。

33業種中23業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、水産・農林(2位)、陸運(3位)、空運(4位)、鉄鋼(5位)となった。

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