10月の急落場面でPBR、PERで見て日本株は割安で買いだと言われていた。
本当にそうだろうか?
中間決算時の年度末の予想からはじき出したNKのPERは前期の10倍から15倍に悪化している。企業業績が予想通り達成できて適正水準にあるのではないか?
年度末の業績はさらに悪化する懸念が日増しに高まっている。
私は製造業に勤めているが、今回の景気の悪化は第一次オイルショックよりひどいと実感している。何より怖いのはどんどん悪化していると肌で感じることだ。
各企業の年度末の目標達成はかなり厳しそうだ。
NKは10/27に7,000円を割り込みこれ以上下げる訳がないないと考えている人も多いと思うが、7,000円を割ることも想定しておかないといけないと思う。
例を挙げれば、新日鉄は2002年11月に119円の安値をつけている。その後半年ほど120円~160円の範囲でもみ2003年6月から上昇し現在(11/14の終値279円)に至っている。
株価は元の鞘に収まる習性があり、どの株もまだ下落余地は残している。
NKの月足のRSIはどん底まで落ちていないことにも注目している。
想像を絶するNKの下落に対する覚悟が必要だ。
大底と信じていた2003年4月の安値7,604円を何の抵抗もなく簡単に割ったんだから。
IMFは景気の底は早くて来年後半と報告した。
株価は半年の先行性があるとして、早くても2008年末までは底探りの展開が続くように思う。