TOPIX -49 @1,842
日経平均 -841 @26,170円
1月26日まで引いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後に、パルエルFRB議長は賃金インフレを警戒して保有資産の大幅な削減の必要性に言及した。さらに次回3月のFOMCにて政策金利の引き上げすることを示唆した。これを受けて売りが急増して、日経平均は急落し下げ幅は一時900円を超えた。利上げが3月頃に前倒しになりそうだというのは既に以前から想定されていたので、今日の日経平均の動きは過剰反応だと思うが。
日経平均の日足チャートを見ると、昨年8月22日安値@26,954円はおろか、一昨年12月22日安値@26,361円も突き抜けて下げた。これで昨年9月14日高値@30,795円を上抜けしてバブル経済崩壊後の戻り高値を更新することは当分の間(少なくとも1年くらい)はなさそうである。ただ、25日移動平均乖離率が-7.4%まで急拡大しており、短期的には下げ過ぎである。早晩、自律反発局面が来るはずだが、そうなっても戻り売り圧力は相当大きいだろう。株式相場が米利上げを相場に完全に織り込むまでしばらく時間がかかる。
33業種の全てが下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、精密機器(2位)、電気機器(3位)、情報・通信(4位)、金属(5位)となった。