TOPIX +9 @2,039
日経平均 +30円 @29,332円
米国株式市場ではダウ工業株30種平均が大きく続伸して史上最高値をさらに更新した一方、米長期金利の上昇による理論株価の下落からハイテク成長株が売られてナスダックは大きく下げた。この流れを受けて、本日の日本株全般は流動性が高い大型株が買われる一方、半導体関連株やハイテク成長株は売られた。相場全体としは方向感が欠ける動きだったが、長期金利上昇の恩恵を受ける保険株が買われた。さらに、円安の進行を好感して自動車関連株も買われた。昨年は半導体の供給不足から自動車の生産が抑えられていたが、もはや各自動車メーカーは半導体の調達に目途を付け、今は増産に踏み出している。自動車は回転する部品が無ければ動かない。その主力部品はベアリングである。このような連想ゲームは誰でもすぐに思いつく。自動車会社からの受注増を見越して日本精工が続伸し、それに連れて競合であるNTNやジェイテクトも動き出した。
日経平均の日足チャートを見ると、昨年12月1日を起点とした今回の戻り高値を更新した。10日、25日、60日、260日の各移動平均線がすべて上向きに転じており、且つ、株価はそれらすべての移動平均線の上にある。強い悪材料が飛び出して来ない限り、株価は上に動きやすい。
33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、非鉄金属(2位)、輸送用機器(3位)、ゴム製品(4位)、石油・石炭(5位)となった。