優利加さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ1375件目 / 全3082件次へ »
ブログ

人民元安が~!

昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -134.79 @25,064.50, NASDAQ -29.15 @7,825.30)。ドル円為替レートは112円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が672に対して、下落銘柄数は1,342となった。騰落レシオは83.09%。東証1部の売買代金は2兆3975億円。

TOPIX -5 @1,745
日経平均 -67円 @22,698円

TOPIXも日経平均も続落した。日経平均の下げ幅は一時、200円を超える場面もあった。後場は上海株が切り返して上げたため、大引けにかけて幾分は買い戻された。前場が開いてから午前10時ころまでは主要企業の4~6月決算が良いことを期待した買いが優勢だった。しかし、午前10時頃、人民元が下落し始めた。これを受けて、日経平均先物で売りが優勢となり、その過程で現物株は裁定解消売りで売られた。

中国人民銀行は7月20日、人民元の売買基準値を米ドルに対して約1年ぶりの元安水準に設定した(中国は監理変動相場制)。これが米中貿易戦争をエスカレートさせるとの懸念を生じさせた。なぜ人民元安が問題となるのか?人民元安となると中国からの輸出競争力は高まるが、他方、輸入物価が上昇し、国民の購買力を削ぎ、ただでさえ膨張している民間企業のドル建て債務の返済負担が増大する。これは中国の金融市場を揺るがしかねない。すると、悪影響は中国国内に留まらず、日本にも及ぶ。こういう連想で日本株が売られたのだろう。非鉄金属、鉄鋼、海運などの景気敏感株は売られた。日本国内では手がかり材料不足気味で、米中問題をはじめとする海外要因に振り回される相場が当面は続きそうである。

日経平均の日足は、23,000円の上値抵抗線に頭を抑えられるように2日連続で陰線となった後、本日は上下に長いひげを引いた単陰線で終えた。やはり、上値は重そうだ。

33業種22業種が下げた。下落率トップ5は、非鉄金属(1位)、海運(2位)、ゴム製品(3位)、鉄鋼(4位)、保険(5位)となった。

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。